カワカミブックス

本の感想。かなり個人的。かなりネタバレ。

『勝手にふるえてろ』綿矢りさ 文藝春秋

勝手にふるえてろ



なんだろう、この豊島ミホの『神田川デイズ』を読んだときのような胸の痛み、、。


いやあ、痛い、というより、イタイ、、



主人公と自分にリンクする部分がありましてね。笑

中学校のときのオタク的な垢抜けない感じとか、初恋を腐らせちゃうところとかね、、
あ、処女なところも笑


でも決定的な違いもありつつ。
カーストで言ったら主人公はわたしの下ですね。

イタイ自分を見せられる、というよりイタイんだけど嫌いじゃない人を見て、
「ああ、それはイタイよ。そんな事やったら黒歴史だよ」
って切ない気持ちにさせられます、、


最後ハッピーエンドなんだけど、イッチがさりげなくフェードアウトして振られたことになってんな。

まあ名前覚えてもらえてなかったらそうなりますか。笑
あれだけ腐らせた初恋があんな風にさらっとあっさり陽の目など見ることなく死んでしまってあっけないなあと。

ニセ妊娠はめちゃくちゃ笑った。
そしてやっぱり思考回路がコミュ障系オタクにありがちな突っ走りですね、、
同窓会を開こうと計画するときや、同窓会でイッチとなんとか話そうと考えちゃって身の程わきまえない行動しちゃう感じとかね。

いる!みたいな。
きみのことは嫌いじゃないけどそんな事したらきみがのちのち死ぬ。やめろ!
みたいなね。

でも大人になったら子供のときのカーストなんて関係なくなるってよく言われますけどね、
それはコミュ障による複雑怪奇な行動が治まってのハナシでしょうよ、、


てかニは霧島くんていうのね。イッチみたいに一宮だからイチとかじゃないんだねって。


わたしもイチ彼(想像上)、ニ彼(想像上)いますが(ちなみにニ彼はしょっちゅう変更される)、いますが!
今のとこ (想像上) がはずれたことはありません。残念ながら。


内容に対する感想少なくてごめんなさい。
単行本をブックオフで見つけて買ったんだけど(もちろん百円)、思った以上に行間が広くて話が短かった。
なんなら短い話を追加でニ、三つけてちょうど本になるくらい。
百円だからいいけど、定価で買った人は物足りないだろうな。笑

わたしは読みたかった恋愛系が読めたので満足です。
わたしが読みたかったのは、こういうの!


いやしっかし、今回ほんとに個人的な感想ですね。
失礼しました~!!